
散水で環境温度を下げる

【乳牛の消化管ツアー】(DairyPROFESSIONAL22 第1章より)
先日発売した臨時増刊号DairyPROFESSIONAL21では、「乳牛の消化と吸収」をテーマに編成。
改めて消化とは?という内容から始まります。皆さんの農場では、給飼したエサはどの程度消化されているでしょうか?
ほとんどが糞として排せつされてしまっていてはエサをあげる意味がないですよね。消化率、TDNを正しく理解することで、効率の良い給飼が実現できます。
続いて、牛が食べたものはどのように消化されるのか解説。咀嚼、反芻、消化する過程を改めて理解し、飼養管理や給飼に役立ててみてはいかがでしょうか。
【酪農家を楽にする 牛のためのお産】DairyJapan9月号より
放牧中の牛が分娩する際は、群れの中でなく、少し離れた草むらなどで座って分娩します。分娩後も子牛が立ち上がるまで母牛はその場で寝ていることが多いようです。
牛にとって理想の分娩環境を考えるうえで、母子ともに安全で衛生的に過ごせることが重要となります。乳牛の分娩環境を考えるにあたって整えるべき環境は三つ。・精神的環境・物理的環境・衛生的環境です。
牛は本来、群れで行動する動物なので、分娩する直前までは群れの中にいます。長期間独房で隔離生活を送るのは、牛にとってストレスが大きいと考えられます。
また寝起きがしやすい環境は、子宮捻転屋や子の不正な体位による難産リスクを低減します。静かでふかふかの寝起きしやすい牛床であれば、牛はすぐに伏臥し、寝起きを繰り返すことで分娩が進行します。
分娩数週間までの牛では、汚染による子宮炎や子宮内膜炎がよく見られ、やがて分娩後の早期受胎率の低下につながります。これは、多頭飼育されてる牛の環境が衛生的に劣悪になり、分娩時、分娩後に環境細菌の襲撃をうけた結果です。
本稿では、これらのほかにも整えるべき環境を詳細に解説し、そのうえで理想的な分娩環境についてまとめています。
理想的な分娩環境とは、
・清潔で乾燥している
・広さは最低でも20㎥以上
・段差がなく、平らで、寝起きがしやすい
etc…
詳しくはDairyJapan9月号をご覧ください。
Dairy Japan臨時増刊号《Dairy PROFESSIONAL》最新刊が発売されました。
本誌をご購読いただいている皆様のお手元に届いた頃と思います。
今回の特集は【乳牛の消化と吸収】。
乳牛の生産性を考えるうえで、採食した飼料の消化・吸収を理解することは重要なファクター。
一方で、高度に改良された現在の乳牛の栄養管理は繊細で、ときにアシドーシスをはじめとする疾病のコントロールも必要となります。
そこで本特集では、乳牛の消化と吸収をさまざまな角度から見直すため、八つの視点から考えます。
今までの酪農情報誌の増刊号になかったスタイルで、より実用的に!
タイムリーかつ収益向上につながる技術特集をはじめ、4カ月ごとの経営情報やマーケティング情報を整理し、酪農経営におけるPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)、いわゆるPDCAサイクルに役立つ内容が満載の《Dairy PROFESSIONAL》。
皆様のお仕事に、ぜひお役立てください。
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☆バックナンバーも大好評発売中!
Vol.20【特集】しない・させない・みずごさない 乳房炎対策
Vol.19【特集】乳牛のモニタリング
Vol.18【特集】農場のリスクマネジメント 他
【水】(DairyJapan9月号より)
連載「酪農キーワード」より8・9月号と続けてのテーマです。
日常皆さんは、どの程度「水」を意識していますか?私達も当然のように飲みますが、牛にとってもまた最重要な要素であることは間違いありません。
皆さんの農場では、どのように水を確保してるのでしょうか。井戸水や沢水でしょうか、水道水でしょうか。水道水は、水質に一定の基準が設けてあり、超安全です。水道を経由しない水では、河川、湖沼、地下水でそれぞれ水質に違いが出てきます。それぞれに特徴があり、適した浄化方法・浄化装置が違います。
たかが水、されど水です。乳牛は乳生産のためにも体の維持のためにも、毎日大量の水を摂取します。使用している水に不安を感じる人は、水処理を専門とする業者さんなどに調べてもらうと、最適な方法が見つかるかもしれません。
普段何気なく給与している水はベストな水なのか。特定の除去すべき物質に対応できているか、本稿で今一度確認してみるのはいかがでしょうか。