もっと牛を知る

先日、岩手県奥州市にある牛の博物館に行ってきました。

牛の博物館は名前のとおり、牛についての展示物をはじめとして、これまでの歴史や体の構造、地元前沢の、前沢牛のことなど幅広く展示しています。

古くから牛は農耕牛として人々生活を支えており、
牛は私たちが産まれるずっと前から、
人々の食はもちろんのこと、生活自体を豊かにしてくれていたんですね。

改めて、居なくてはいけない存在だと実感しました。

そんな牛のことが盛り沢山に詰まった牛の博物館については、DairyPROFESSIONAL vol.26で詳しく掲載しておりますので、ぜひご覧下さい。

北海道でコンポストバーン

先日取材でうかがった農場の搾乳牛舎は、搾乳ロボット2台+コンポストバーンでの管理でした。

都府県での搾乳牛舎でコンポストバーンは何度か見ましたが、北海道では初めて出会うケースでした!

初めはトラブルを抱えながらも現在は順調に管理できているようですが、やはり冬場が寒すぎて、発酵熱が上がらないというのは悩みのタネのようです。

寒冷地域でのコンポストバーン管理で「うまくいっている!」という農場を探してみたくなりました。敷料が高い今、資材コストダウンにつながる糸口を見つけたいと思う昨今です。

どころで、農場を管理するNさんは、当初はフリ―ストールを計画していたそうですが、都府県での事例を知ってコンポストバーンにチャレンジしたとのこと。同じ酪農でも、ほかの地域から学べることがまだまだあるのではないかと思い、ワクワクしました。

 

ヒヤリハット:速やかに対処を

写真はミルキングパーラー・ピットの一部分ですが、ここだけでも5カ所、事故防止の改善がなされていました。Dairy Japan 3月号(発売中)のルポ特集『農作業事故を防ぐ現場の実際』で取材訪問した、ホクレン訓子府実習農場です。「“多少の危ないは当たり前”と思ってはだめ」とし、ヒヤリハットがあれば報告し、速やかに対処されていました。
【写真説明】
①階段に滑り止め
②踏み込み消毒槽(容器)の高さを一番下の階段の高さに合わせた
③階段からプラットフォームに移る際に空中を跨いでいたが金網を取り付けた
④洗浄のお湯が高温なのでヤケドしないよう混合栓にした
⑤丸棒だったハシゴを平鉄にした

周産期管理を省力・効率化

先日、久しぶりに広島大学を訪ねました。テーマは周産期の管理。
乳牛栄養学が専門の同大・杉野教授に周産期の栄養管理について、そして同大での実際の管理についてお話を聞きました。
まず大前提として、「乾乳前に肥らせないこと」と杉野教授。BCS3.25を目安にしているとのこと。さらに「乾乳期間を極端に短縮すると、次産時の乳量に影響する」として、同大では乾乳期間を45日以上設けるようにしているとも。
さて、乾乳期の飼料管理。同大学は農水省の競争的資金で広島大学を中心としたコンソーシアムと全酪連で開発したドライコンプリートのみ。これを現物で14kg/日給与するだけだと言います。乾乳は一群管理で、クロースアップにあたる期間は分娩後7から10日のルーメン馴致期間なのだと教えてくれました。
ドライコンプリートの給与によって、技術職員さんの作業負担が大きく減ったこともポイント。
今回のルポでは、農場での管理の紹介に合わせて、杉野教授に周産期管理のポイントについて、日頃耳にする疑問に答える形で収録させていただくことになりました。
鋭意編集中のDairy Japan4月号の発刊をぜひ、お待ちください。

懐かしい匂いの正体

こんにちは!

先日、千葉県のK牧場を訪れた際に馴染みのある香りがしてきました。

正体はこれ!

醤油粕です!

こちらでは、副産物飼料として醤油粕を使用しておりました。

なぜ馴染みがあるかといいますと、

私の生まれが、醤油の町「千葉県野田市」だからです。

最寄り駅を降りると、醤油の香りが町を包んでいます。

まさか牧場でこの匂いがするなんて思いもしていなかったので、なんだか懐かしい気分になりました。

地元で出たものがこういった形で酪農に貢献できていること、とても嬉しくなりました!