エサの見直しはルーメン微生物に相談【DairyPROFESSIONAL21】

【エサの見直しはルーメン微生物に相談】(DairyPROFESSIONAL21・Part2より)

乳牛が活動し、乳を出すなどのエネルギーを生み出すのは、ルーメンがあるからで、ルーメン微生物が多く棲んでいるからです(1頭当たり数kg~数十Kgにもなるらしいです)。

蛋白質、脂質、炭水化物が栄養源となり、さまざまな形で牛は利用します。とくに炭水化物。デンプンと繊維の消化は極めて重要で、乳牛の栄養管理でまず考えることは、ルーメン微生物達が炭水化物から最大限エネルギー確保できるように見直すのが良いでようす。

繊維とデンプンはそれぞれエネルギー源に代わりますが(VFAというヤツです)、変わるスピードも変わったエネルギー源も違いまます。デンプン過多だと、それこそルーメンアシドーシスの危険も。

牛も、乾乳前・後期、泌乳前・後期などでエサのメニューが変わりますよね。よく言われていますが、ルーメン微生物にも準備がありますので、急に激しく変えすぎるとアシドーシスリスク大だそうです。

このように、エサの消化とエネルギー変換のことを考えながら、飼料設計・添加剤の給与などを考えていけると良いですね。ちなみに著者は、酵母培養物(イーストカルチャー)やモネンシン、カシューナッツ殻液などを紹介しています。

適切な飼料設計は、エサ代の節約にもつながりますよね。見直す際の参考にしてみてください。

DairyPROFESSIONAL21はこちら

周産期病の徹底予防【DairyJapan10月号】

【周産期病の徹底予防】(DairyJapan10月号より)

~栃木県I牧場の場合~

約450頭、フリ―ストール飼養で酪農経営を行なうI牧場では「基本に忠実に」「90点の管理を目指す」ことで、安定して周産期管理を行なっています。

乾乳前は肥らせないように。クロースアップではしっかり喰い込ませ腹を作れるように。フレッシュではエネルギーをしっかり確保できるように。などの基本的な管理を農場全体で共有します。しかし、理想通りにいかないこともしばしば。分娩後の周産期疾病なども、なるときはなってしまいます。

I牧場では、すべてを完璧にこなそうとはせず、「トラブルが出そう。どうしよう」とはならず、すぐに「じゃあこうしよう」という次の手への切り替えをすることで、損失を最小限に抑えています。

これには従業員や実習生の協力が不可欠。とくに実習生の教育を手厚く行なうことで、より多くの目で牛を見守っていました。

詳しくはDairyJapan10月号より

 

滑走防止バンド その使いどきは?【DairyJapan10月号】

【滑走防止バンド その使いどきは?】DairyJapan10月号より

転倒・滑走などによる牛の股関節脱臼は、発生してしまうと高い確率で胚用となってしまいます。

本稿では、事故低減のために何ができるのか、滑走防止バンドを活用すると農場にどのようなメリットがもたらされるのかを紹介しています。

まず発生の要因ですが、肢や蹄の悪い牛に多い、タイストールよりフリ―ストールに多い、などの統計が挙げられています。

さらに股関節脱臼は、・分娩後1~2カ月後に多い。・タイストールでは、泌乳最盛期、泌乳中期に比べ、分娩前後に多い。・初産牛に多い。などの要因があるようです。

 

滑走防止バンドの使用について、使用前よ使用後、それぞれの起立不能での廃用頭数の差を調査し、その損失額と、滑走防止バンドを購入した費用と比較してまとめています。

予防に対する投資というのは、機械がないと踏み出しづらいものでもありますが、本稿を機会に一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

おが粉の代わりに何使う?

【おが粉の代わりに何使う?】

昨今各地で嘆かれている「おが粉が高い(手に入らない)」という問題ですが、皆さんは代用資材として何を使用していますか?

写真は先日取材した農場で見かけた敷料。製紙工場で紙が作られる際に出たくずだそうです。

「おが粉の代わりに導入したが、舞わなくて使いやすい」とのことでした。

地域によっても手に入りやすいものが違うのでしょうが、皆さんはどのようなものを使用されていますか?

周産期管理を徹底!【DairyJapan10月号】

【周産期管理を徹底!】(DairyJapan10月号)

こんにちは。先月からコツコツと、DairyJapanの紹介をしながらみなさんにプチ情報を紹介していく目的で、投稿を続けております。

さて、DairyJapan10月号が発売されました。気づけばもう秋ですね。ここから年末まではあっという間に過ぎるように感じるのは私だけでしょうか?

今月の特集は「周産期病の徹底予防」。エサのメニューや群飼いならば飼養環境など、変化の多いステージかと思われます。ここでトラブルをいかに抑え込むかによって、その後の乳生産や繁殖が変わってきます。いかに抑え込むかを取材しました。

【北海道K牧場の場合】

農場運営を良好にするポイントを繁殖成績と捉え、さらに繁殖におけるポイントをお産前後の管理としているKさんは、プレ・フレッシュ期の管理を徹底します。

乾乳期の管理から、フレッシュ期の管理まで、ホスピタルを活用し個体管理します。それぞれのシーンに合わせて観察項目を設けチェックする。分娩後もホスピタルで管理。まさに周産期の特別管理、という具合です。

今日から参考にできそうな方法でもありました。皆さんも要チェックです!

DairyJapan10月号はこちら