繁殖を見える化

先日、6月号の取材で岡山県のI牧場をたずねました。
Iさんは「乳量の増加に反して繁殖成績が落ちてきた」と、悩んでいたそう。
そこで、繁殖成績向上を目指してIoT機器の導入を決断。今年2月からIoTを用いた繁殖管理をスタートしました。
これまで1人で発情発見から授精までこなしていたIさんにとって、IoT機器は「繁殖を見るもう一つの目」といえるもの。
発情を見える化してわかったことは、「これまで授精タイミングが早かった」というもの。また、発情発見率も2割近く向上したとも。
Iさんは「もっとさまざまなデータを見てみたい」と、IoT機器に興味津々。今後、暑熱期の行動分析や初産と経産牛の行動の違いなど、より多くのデータを分析して農場の成績向上に取り組んでいきたいと話します。
取材時に印象的だったことは、牛舎に入る際にごく自然にタブレットを持つIさんの姿。とてもスマートでした。

最新技術の導入は、意外とカンタンかも?

先日、農場のIoT技術を取材しに神奈川県の農場へ行ってきました。家族経営で牛飼い40数年というYさん。今までの経験や感覚、ご自身が培ってきた技術があり、育てる牛もエクセレントな牛が多いなかで、新たにIoTカメラを導入したとのこと。

「今までのやり方に新しいものが入ってくるという違和感はありましたか?」と尋ねると、

「これが時代かな。便利だよ」とあっさり受け入れておられました。「スマホで見れるからね!とくに覚えることも少ないし、操作も簡単だったと」Yさん。

確かに、いまの時代はスマホを所有している人が多いですもんね。今なんとなく使えているスマホで簡単に取り入れられるのであれば、さほど抵抗がないように感じました。

ユーザーのハードルを徹底的に取り払って受け入れもらう。僕らも読者の皆様に難しい思いをさせずに技術や情報をお届けできたら良いなと思いました。

好評連載 仔牛と向き合うアイの法則とは

「仔牛は宝」です。宝だと思うことができると、傷つけないように、壊さないように、汚さないように、失わないように、大切に大切に扱うことができるはずです。「1%の意識」「1%の習慣」小さなことに心を込めれば、凄い奇跡が起こります。
——–Dairy Japan 4月号 連載中の「仔牛と向き合うアイの法則とは」の一節です。
著者は十勝清水町・(株)ファーム山口の山口鮎美さん。

「仔牛と向き合う」を第一として試行錯誤しながら独自の哺育方法を編み出した山口さん。
初乳は制限なし。
生後2週間目から12~18リットル。
生後3週間目から18~24リットル。
これは「私が出した答えではなく、仔牛が出した答えです」と言います。
ファーム山口の仔牛は、抜群のフレーム、高い健康度で、評判を呼んでいます。

4500頭以上の仔牛から学んだ「仔牛と向き合うアイの法則」が詳しく解説されています。
ぜひお読みください。

https://www.youtube.com/watch?v=l5CP0OtODRc

昨日、広島大学の杉野利久先生より、興味深いセミナー動画をご紹介いただきました。
動画は、第6回広島大学酪農技術セミナー オンライン限定特別編集バージョンです。
新型コロナウイルス感染症の影響で、第6回広島大学酪農技術セミナーの開催は中止になりました。そこで、広島大学で行なわれている研究の一部を「小ネタ集」として動画にまとめ、公開したものです。
杉野先生は動画のなかで、初乳の重要性、とくに初乳と消化管ホルモン(GLP-2)との関係について詳しく解説しています。
そのなかで、初乳をきっちり飲めていない子牛は、血中のGLP-2濃度が低いまま推移し、消化管の絨毛の発達に影響し、増体に負の影響がでる可能性があると杉野先生は指摘しています。
また、移行乳の重要性についても解説しています。杉野先生は移行乳にも免疫物質や成長因子が高く含まれていて、初乳給与後、移行乳を数日給与した子牛はGLP-2が高く推移すると話します。
このオンラインセミナーでは、このほかにも暑熱対策の研究や乳房炎の意外な原因、簡便な雌雄産み分け方法など興味深い話題が解説されています。
いつでも、どこでも視聴できるオンラインセミナー。ぜひ、皆さんもご覧になってみてください。
セミナーの視聴はこちらから。

新シリーズ「酪農家を楽にする 牛のための お産」Dairy Japan 4月号

Dairy Japan 4月号には新シリーズが二つあります。
その二つめは、「酪農家を楽にする 牛のための お産~もし、あなたが牛だったら、どんなお産を望みますか?~」(著者:石井三都夫氏/石井獣医サポートサービス)です。

当シリーズは、とかく人の都合に合わせたり、牧場ごとでさまざまな形や方法で行なわれてきた牛のお産管理を、本来の野生動物として営む自然分娩をイメージしながら、「牛目線」で検証し改善していこう、というものです。

第1回めは、「今、なぜ、お産が大切なのか?」と題して、お産の成否が牛の生産性に大きく影響し、それが、その農場経営を左右する大きなカギとなることが解説されています。
読んで、なるほど!

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