繁殖を見直す 最初の1冊~書籍レビューブログVol.9~

こんにちは。

例年に比べて梅雨が長いように感じますが、牛達にとっては少しでも涼しい日が続いて嬉しのでしょうか?

先日『それでも基本は発情を見つけて種を付ける』をご紹介しました。繁殖改善につながる一冊です。しかし、その後も書籍を読み進めていくともう一冊良い本を見つけました。

『Dairy PROFESSIONAL Vol.13』~今、繁殖を見直そう~

価格3981円(税込)

一冊読み終わると「繁殖の改善が必要だ!そしてまだできることはたくさんある!」と思うことができるはずです。

内容は、「繁殖の改善が酪農経営の儲けにつながるぞ」「どれだけの生産性が向上するのか?」という根本の話から、

「牛群鑑定データ」など情報管理の方法、乾物摂取量や炎症・暑熱ストレスなどと絡めた繁殖の影響など幅広く網羅しています。

酪農家さんや農場で働く皆さんに是非届いてほしい一冊です。訳に立てると嬉しいです。よろしくお願いします。

ググるより速いんです。~オススメ書籍Vol.8~

こんにちは。東京都が除け者にされていますが、弊社は各地に取材に出向かなければならず、引き続き感染対策に努めています。

本日は、酪農関連企業さんや酪農業界に従事して日の浅い方々に、是非持っておいてほしい書籍をご紹介します。

これがデスクに1冊あるだけで仕事のはかどり方が大きく変わってきます(私はまさにそうでした)。

『新版 酪農用語解説 第2版』(ご購入はこちらから)

定価5238円(税込)

 

最近はわからないことがあると、まず「ググる」と思うんです。僕も結構活用するんです。しかし、ここ半年でいろいろ勉強するなかで気づいたんです。圧倒的にググるより速いんです。しかも、90%くらいの確率で知りたいことにたどり着くんです。

グーグル先生は、知りたいこと+aの情報がものすごい。そして論文形式で載っておりたどり着くのに時間がかかります。じっくり調べたいときは良いんですが。

これは役に立っています。今年は満足に研修のできない酪農関連企業さんも多いように聞いています。わからないことがあった時にサっと質問できる先輩のような立ち位置で、デスクに一つあると良いです。作業がはかどるのでとてもおススメです!

 

それでも基本は本からヒントを見つける~オススメ書籍Vol.7~

先日取材で訪ねたT農場で「まずは繁殖から見直す」と燃えている姿を見て、

「自分、繁殖や分娩について全然知らなかったけど、めちゃくちゃ大切なことだ。すべてのゴールでありスタートは繁殖だ……」

と感じ繁殖について勉強をしています。ただ、とても難しいです。

そこでまずはじめに読んだのがコチラ。

『それでも基本は発情を見つけて種を付ける』~繁殖における「酪農家」「獣医師」「受精師」の役割~

著:黒崎 尚敏、安富 一郎、鈴木 保宜、奥 啓輔

 

私にとっては一握りに「繁殖」といっても考えるべきポイントが多く、英語の略語や妊娠率や発情発見率などさまざまな数値の基準が複雑にまじりあっている印象でした。

しかし本書では、はじめは繁殖に関わる基本を、「酪農家」「獣医師」「受精師」の視点で書かれており、読み進めるとそれぞれ目指すべきゴールが整理して見えてきます。

さらに繁殖にかかわる診断や診療、具体的な技術に関する情報を最近の動向に沿って解説されています。

さまざまな判断基準、発情発現への技術が紹介されており、「繁殖」を勉強するうえでは難しいけど勉強になりました。

ちなみにまだまだ勉強不足な私にはどんな分野でもそうですが、わからないことが出てきたり、そもそも何の話かわからないときがあります。そんな時はほぼ毎回「基本の本」に立ち返ります。

『乳牛管理の基礎と応用』

何かにつまずいた、わからない、そんなときにこれを読むと解決の糸口が見えます。これはいい本です。助かっています。

みなさんの繁殖管理ではどんなところに気を使っていますか?うまくいっている要因は何ですか?是非教えて下さい。

【DJオンライン座談会Vol.2 開催します】

 

こんにちは。編集部の前田真之介です。皆さんDairy Japan 7月号はお読みいただけましたでしょうか?

先日、オンラインにて座談会を開催し、全国各地の酪農家さんと意見交換のできる機会を設けさせていただきました(7月号をご覧ください!)。

前回の座談会は出席者の皆様にご好評いただきまして、第2回を開催することといたしました。

技術セミナーなどをはじめ、人が一度に集まり話をする機会がほぼなくなってしまった今、少しでもほかの地域の皆さんの話を交えることができればと思っております。

皆さんと意見交換ができるのを楽しみにしております。ぜひご参加ください。

ご参加はこちらからお願いします。

~~~~~~~開催案内~~~~~~~

日時:2020年7月6日(水)13時00分~14時30分(1時間半程度)

座談会メインテーマ:「暑熱期・暑熱回復期の取り組みや対策」を皆で考える

定員:原則5名(できるだけ全員で話しあいができる時間を作りたいので少数とさせていただきます。)

申し込み:編集部前田宛にメールを頂けますと幸いです(ご不明点なども併せてご連絡ください)。s_maeda@dairyjapan.com

※座談会で伺ったお話は後日誌面に掲載させていただきます。

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今からでもやっておきたい暑熱対策~オススメ書籍Vol.6~

こんにちは。

関東も梅雨に入りましたが、梅雨の切れ間の晴れの日がとても暑いです。晴れること自体は嬉しいのですが、湿気と暑さが一度に襲ってくると堪えますね。加えて今年はマスクをつけなければならない場面が多いので、顔が火照りがちです。皆さんも気を付けてください。

人間でこんなに暑いのですから牛はとっくに地獄のシーズンを味わっていることになりますね。皆さんはどのような対策行なっていますか?効いている例があればぜひ教えてください。

まだまだこれから。全然できていない……。もう一つ何か対策が欲しい。今年は諦めた!そんな方に紹介したい書籍がコチラ。

『Dairy Professional Vol.17 特集~乳牛の暑熱ストレスを科学する~』

月刊誌『Dairy Japan』の増刊号として今年の5月に発売された最新の書籍です。

私はこれを読み、一握りに「暑熱」といっても見るべきポイント対策の方法など、あらゆる所に問題があることを認識しました。単純に涼しい環境を作るにはどうするかという内容だけではありません。牛舎構造から最新ファンを用いた管理・栄養面・繁殖など多方面からのアプローチにより総合的に暑熱から牛を守るためのヒントが多数書かれているように感じました。

ここには、まずどのようなことが自分でも出来そうか。という選択肢がたくさん載っています。すべてに手を伸ばさずとも、知識の引き出しとして使っていただけるのではないかと思っております。

今この時期からの対策が来年、再来年と少しずつ良い結果を運んできてくれると良いですね。

ご注文はこちらからお願いいたします。