正直、マーケットは厳しいが… 雪印メグミルク記者会見

2023 年 6 月 28 日

Filed under: — djito @ 3:10 PM ニュース

雪印メグミルク(株)は6月28日、札幌市で「第14回定時株主総会」を開催し、その後、報道関係者説明会を行なった。
今の酪農情勢について佐藤雅俊社長は、「生産現場が非常に大変な状況にあることを十分に認識している。生産者からの声もしっかり受け止めている」とし、「生産コストアップはバリューチェーン全体の課題であり、生産者と膝を付け合わせながら課題解決していきたい」と述べた。
また、8月からの牛乳乳製品の値上げについては、「正直、マーケットは厳しいが、夏場の需要期に向けてプロモーション活動を続けて、消費が減退しないように努力していく」と語った。

一般社団法人全国酪農協会 創立七十五周年記念式典 

2023 年 6 月 22 日

Filed under: — ogawaryohei @ 4:33 PM イベント

(一社)全国酪農協会が創立75周年を迎え、記念式典が明治記念館(東京都港区)で開催され、多数の酪農乳業団体関係者が参列した。同協会は昭和21年10月22日に発足、昭和23年に一般社団法人として認可され、以来、日本酪農発展に貢献してきた。開催に先立ち同会会長・砂金甚太郎氏は、「食糧安保の確率が国の最要な課題であり、そのためにも日本酪農の発展は欠かせない。(略)私も1人の酪農家として、かつて経験したことのない厳しい経営状況が続いているが、これまでにも数多くの先人が酪農発展のために尽くしてきたその熱い思いを決して忘れずに、これから次代を担う酪農後継者が一日も早く安心して酪農を続けられるよう全力を注いでいきたい」と述べた。

その後、75周年記念動画「戦後酪農の75周年」の上映、役員功労者表彰式、牛乳で乾杯となり75周年に相応しい盛会のうちに終了した。

また閉会間際、公務で多忙を極めるなか駆け付けた衆議院議員で中央畜産会会長の森山裕氏より祝辞が述べられた。森山氏は祝辞の後で「日本酪農で一番大事な課題は生産者が価格を決めることができない、流通業者が製品で集客するという状況だ。フランスのように、法律を作ってでも生産に必要な価格で価格形成されるなど新しい仕組みを見出さなくてはならないのではないか。流通業者が価格を決めるのではなく、生産に必要な経費計上した価格形成がされていくということが、今後の日本の畜産には重要である。そのために新しい法律が必要であれば、法律もしっかり作らせていただくということで、農水省でもさまざまな調査をしたり、専門家からご意見をいただいたりと作業が進んでいることをぜひご承知おき頂きたい」と述べた。

2023年生乳及び牛乳乳製品受給見通し-Jミルク

2023 年 5 月 30 日

Filed under: — ogawaryohei @ 10:32 AM ニュース

 Jミルクは5月26日、「2023年度の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと課題」を発表した。それによると、23年度の生乳生産量は全国で741万8000tで22年度見込みの98.5%と見通される(北海道は423万t・99.5%、都府県は318万t・97.1%)。

 牛乳等向けは444万2000klで97.1%。このうちはっ酵乳は前年度比95.1%と見込まれる。牛乳は業務用以外においては前年度比3%減で23年度は97.0%、305万3000klと見込まれる。

 乳製品向けについては、製品価格の引き上げの影響などもあり、チーズ向が95.8%、生クリーム等向が95.1%程度と総じて減少すると見られる。脱脂粉乳・バター向けの処理量は22年度若干上回る105%になる見通し。

 Jミルクは8月からの生乳取引価格引き上げなどの影響から8月以降の需要量は大きく減少し、需給ギャップがさらに拡大することが課題とし、需給ギャップの解消などに向け、国産牛乳乳製品の需要維持・拡大や需要に応じた生乳生産に取り組む必要があるとしている。

関東1000トン会提案事項を発表

2023 年 5 月 22 日

Filed under: — ogawaryohei @ 1:01 PM ニュース

関東1000トン会は5月10日、昨今の酪農情勢を鑑みて、来年度乳価のさらなる値上げと交渉期限について「関東1000トン会提案事項」を発表し関係団体へ送付した。脱脂粉乳在庫と利用状況の開示と出口対策拡充への要望、生産現場の厳しい現状を乗り切るための対策や新たな仕組みの導入など計7項目の提案事項を掲げた。内容は以下のとおり。

1、次年度乳価交渉の値上げの断行

2、次年度価格交渉期限の厳守

3、脱脂粉乳在庫状況と利用状況の詳細の開示

4、次年度乳価交渉妥結までに持続可能な国を挙げた対策

5、飼料価格安定基金の異常補てん金掛金積み立てを各飼料会社、農家の自由意思できるようにする

6、酪農版マル緊制度の導入

7、関東産の飲用乳営業強化

微細藻類ユーグレナ+海藻カギケノリが反芻家畜のメタン排出を軽減する

2023 年 4 月 12 日

Filed under: — djito @ 1:55 PM ニュース

帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門の西田武弘教授と株式会社ユーグレナが共同で行なった研究において、微細藻類ユーグレナと海藻カギケノリの混合飼料が、反芻家畜の健康を損なうことなく、反芻家畜から排出されるメタンの量を軽減することが確認された。

この研究は、ユーグレナとカギケノリの混合物を飼料と部分的に置き換え、家畜の健康とメタン排出量軽減との両方に配慮した飼料の可能性を検討したもの。
カギケノリ1%添加にユーグレナ25%まで配合した組み合わせが、牛の健康に悪影響を及ぼさず、メタン排出量の軽減に寄与し、新たな代替飼料の原料としての可能性を示した。
詳細は以下へ。

微細藻類ユーグレナと海藻のカギケノリの混合飼料が 反芻家畜のメタン排出を軽減することを確認

農業コスト削減・省力化のヒントを公開

2023 年 3 月 27 日

Filed under: — maetomo @ 4:37 PM ニュース

ホクレンはコスト削減や省力化が迫られる農業・酪農生産者向けに配布してきた小冊子「コスト削減・省力化のヒント」を、3月27日にWeb上で公開した。冊子は全編にわたり先生と生徒との対話形式で作成されている。ホクレンは「より多くの生産者に活用してほしい」として全編のWeb公開を決めた。
詳細はアグリポートWebへ
https://agriport.jp

「冬のDigi田(デジデン)甲子園」受賞 ファームノート

2023 年 3 月 10 日

Filed under: — djito @ 6:18 PM ニュース

株式会社ファームノート(本社:北海道帯広市、代表取締役:下村瑛史氏)が、内閣官房主催のデジタル田園都市国家構想「冬のDigi田甲子園」でベスト8を受賞した。酪農・畜産関連企業では初。
「冬のDigi田甲子園」は、企業や団体など民間分野においてデジタル活用により地域の個別課題を解決し、住民の暮らしの利便性と豊かさの向上や、地域の産業振興につながっている事例を表彰するもの。
同社は、「今回の受賞に感謝し、今後もファームノートグループビジョン『「生きる」を、つなぐ。』をもとに、技術革新を通じて、持続可能な地球の豊かさに貢献することを目指していく」としている。
詳しくは以下へ。
https://farmnote.jp/information/20230310/

MILK POWERチャレンジを公開

2023 年 3 月 9 日

Filed under: — maetomo @ 4:27 PM ニュース

ホクレン農業協同組合連合会は3月8日から、「MILK POWERチャレンジ」を公式サイトのほか、YouTube、TikTok、Twitterの各SNSで順次公開している。
「MILK POWERチャレンジ」は牛乳の可能性を広げる飲み方や使い方を発信する取り組みで、イメージキャラクターにはお笑い芸人のなかやまきんに君を起用している。
ホクレンは、本チャレンジ動画で美味しいのにあまり知られていない牛乳の意外な飲み方や使い方を通じて、牛乳の美味しい可能性を探求していく、としている。

公式サイト・公式アカウント
特設サイト https://milk-power-challenge.jp/
Tiktokアカウント https://www.tiktok.com/@milkpowerchallenge
Twitterアカウント https://twitter.com/milkpower_chal
YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@milkpower-challenge

U-motionが削レポとデータ連携

Filed under: — maetomo @ 1:37 PM ニュース

デザミス株式会社は3月9日から、削蹄師向け電子カルテ「削レポ」(株式会社コヤマ・システム)と「U-motion」の自動データ連携を開始する。

データ連携によって、これまで分断されがちであった削蹄師(蹄を管理する専門技師)と畜産農家の情報をつなぎ、削蹄師および畜産農家の機会損失を削減するとともに、牛をより健やかに飼う『アニマルウェルフェア』をデジタルで支援する。

酪農家は、削蹄師が入力した「削レポ」データを「U-motion」上で閲覧し、飼養管理に活用することができる。一方、削蹄師は「U-motion」のセンサーから個体識別番号を自動受信することで削蹄や蹄病に関するデータ入力の手間を削減できる。

 

ホル精液交配頭数が激減

2023 年 3 月 6 日

Filed under: — djito @ 1:18 PM ニュース

北海道家畜人工授精師協会は、会報『繁殖技術』で「乳用牛への精液種類別交配の推移」を発表した。
昨年(2022年)の総交配数は、前年から約8万頭減って約93.4万頭だった。この減少数は、記録を取り始めた平成9年(1997年)から見ると過去最大で、平成10年(1998年)と同程度まで減ったことになる。同協会は、この状況は、乳用牛資源基盤の縮小を示すものであり、今後のさらなる減少が危惧されるとしている。
精液種類別に見ると、ホル通常精液交配数は前年から約7.9万頭減って約46.2万頭(交配率49.5%)、性選別精液交配頭数は初めての減少で約19.5万頭(同20.9%)、黒毛和種精液(F1)交配頭数は過去最高の交配率29.6%で約27.7万頭だった。

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