宇都宮賞が決定:上田敏光氏(美瑛町)・瀧澤義一氏(鶴居村)・木村博文氏(大樹町)

2019 年 1 月 11 日

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宇都宮賞

宇都宮仙太郎翁顕彰会(北良治理事長)は1月11日、「第51回宇都宮賞」の表彰者を以下の3氏に決定した。
表彰式は例年どおり、同翁の命日にあたる3月1日に札幌市で開催する。

●酪農経営の部=上田敏光氏(美瑛町)
乳牛個々の能力を最大限に引き出して生産性を高めるためには、自給粗飼料の品質向上が不可欠と考え、当時研究が開始されはじめたルーサンに着目して導入を図るとともに、土壌分析に基づく完熟堆肥の草地還元、草地の植生改善などに積極的に取り組んだ。また、良質な自給飼料の安定確保や労働力負担軽減のため、TMRセンターの設立、運営にも貢献した。
乳牛改良の不断の取り組みに加えて、良質な自給粗飼料の給与、カウコンフォートを追求した飼養管理の実践により、昭和61年には、それまで全道で数名しか達成していなかった牛群平均乳量1万kg以上を実現し、直近の牛群検定では、乳量1万2388kg、乳飼比17%と極めて優れた成績を収めている。

●酪農指導の部=瀧澤義一氏(鶴居村)
平成23年にホクレンの代表理事副会長に就任、生乳生産基盤の強化を目的とした「生乳生産安定対策」等の構築に指導力を発揮するとともに、酪農家の所得向上と経営基盤強化を図るため、草地の適期更新、搾乳牛の増頭や搾乳システムの改善など、酪農が抱える課題の解決に向けた支援策の実現に大きな役割を果たした。
加工原料乳生産者補給金制度について、チーズや液状乳製品向け生乳への交付対象拡大を強く国に働きかけるとともに、同補給金が改正畜安法において恒久的制度として措置されるなかで、生乳の共計・共販体制が適切に維持されるよう提言するなど、北海道酪農の長期的な安定・向上に尽力した。

●乳牛改良の部=木村博文氏(大樹町)
カナダオンタリオ州において2年間の牧場研修後に就農、体型レベルの向上を基にした長命・連産の牛群作りを目指して、牛群検定や体型審査に積極的に取り組むとともに、全道共進会等へ毎年のごとく出品し、数多くの名誉ある賞を受賞している。
牛群検定においては、乳脂肪率、乳蛋白質率等の乳成分が全道平均を大きく上回り、また産次別牛群構成において、3産以上の占める割合が47%と十勝管内平均、全道平均を上回るレベルにある。
体型審査では、35頭のエクセレント牛を生産するとともに、ホルスタイン農協の優秀牛群表彰を平成15年度から13年間連続して受賞し、平成29年度の体型審査においては、平均体型得点85.2点、平均体型偏差値143.0という傑出した成績を収めている。

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