岩手県D農場のバイオガスプラント

2009 年 7 月 27 日

カテゴリー: — djkanto @ 5:13 AM 酪農現場

当支局は普段、関東エリアの酪農場を訪ねることが多いのですが、
先般、岩手県のD農場(4戸共同:搾乳牛200頭)を訪問しました。

同農場では乳牛の糞尿を、バイオガスプラントで処理しています。
乳牛200頭規模では、一日12立方メートルの糞尿と、
同1.5立方メートルのパーラー排水が出てきます。

プラントでは、これを一日約480立方メートル以上のバイオガスに変え、
一日約500KWh以上を発電、
夏は搾乳と扇風機の電力に、冬は搾乳の電力に使っています。

残った液肥はスラリーストアで貯め、農場のデントコーン栽培施肥に利用。
さらに、近隣の野菜(レタスなど)農家への利用の試験を行ない、
有機栽培野菜として産地化しようと試みています。

D農場の代表は――
「徹底した環境対策を図る、次世代型の循環型エコ農場をめざしている」。

夢を意味する単語を使った、D農場の展開が楽しみです。

トンネル換気に一工夫、空気の流れを変える

2009 年 7 月 20 日

カテゴリー: — djkanto @ 5:59 AM 酪農現場


5月18日「関東支局だより」で紹介した
トンネル換気のN牧場(東京都)。

夏場は、写真のように中央通路に、
塩ビ硬質波板を吊るし、空気の流れる方向を曲げ、
両側の牛のほうに、より多く流れるようにしています。

また、入気側の庇(ひさし)も銀色に塗り、ホースを這わせて、
スプリンクラーのように井戸水を散水し、屋根が熱くならず
入ってくる空気が温まらないようにしています。

さらに寒冷紗で牛舎横壁を囲っています。

都府県酪農にとって夏場のヒートストレス対策は
本当に大事な管理事項の一つであることが
ひしひしと身に伝わってきます。

問題を直視するのは辛いが、じっと見ていれば必ず解決策はある

2009 年 7 月 13 日

カテゴリー: — djkanto @ 5:42 AM 未分類

農水省がこのほど公表した統計によると、
農業で生計を立てている主業農家は34万5000戸(今年2月1日現在)。
前年調査より2万戸減っています。この15年間で、半減したことになります。

果たして農業の将来は、どうなっていくのか。
この現実を、農業経済学者はどう考えているのだろうかと、
神門善久先生(明治学院大学教授)の本を、2冊読みました。

一冊は「日本の食と農」(NTT出版、2006年)。
一冊は、「本質を見抜く力 環境・食料・エネルギー」(PHP出版、2008年)で、
後者は養老猛司氏(医師)、竹村公太郎氏(元国土交通省河川局長)の
対談の中で行なわれた「特別鼎談」です(写真)。

神門先生は知る人ぞ知る、農地問題に詳しい研究者。
平場の優良農地が、“偽装農家”の「錬金術」によって商業地や資材置き場、
産廃処理場などになっていく現実に、苛立っている様子が発言から伝わってきます。

そして、とかく農業問題では、現実に目をそむけ、スローガン的な、
イメージ先行的な議論がマスコミや「識者」には多いと糾弾し、
問題を直視するのは辛いことだが、それをじっと直視することから
解決策が生まれてくる、としています。

問題を直視する・・・深い意味のある言葉です。
謙虚さ、正直さがなければ、「直視」できないからです。

あるコラムで、石破農林水産大臣が後者の一冊を
「まさに目からウロコの発言の数々。職員に読ませたい」、と評していました。

関東地域の乳牛飼養戸数:2009年

2009 年 7 月 9 日

カテゴリー: — djkanto @ 2:09 PM 未分類

農水省がこのほど公表した、今年2月1日現在の乳牛飼養戸数の
弊社:関東支局エリア内の戸数です(カッコ内は昨年比)。

茨城県:559戸(マイナス65戸)
栃木県:1010戸(マイナス60戸)
群馬県:763戸(マイナス42戸)
埼玉県:370戸(マイナス50戸)
千葉県:1030戸(マイナス50戸)
東京都:73戸(マイナス9戸)
神奈川:342戸(マイナス34戸)
新潟県:313戸(マイナス35戸)
山梨県:89戸(マイナス8戸)
長野県:526戸(マイナス44戸)
静岡県:331戸(マイナス34戸)

これを成畜の飼養戸数で分けると、

成畜1頭から19頭層は1562戸、
同20頭から29頭層は1150戸、
同30頭から49頭層は1631戸、
同50頭から79頭層は655戸、
同80頭から99頭層は109戸、
同100頭以上層は224戸、となっています。

TMR加水は穴あきパイプでシャワー状に

2009 年 7 月 6 日

カテゴリー: — djkanto @ 5:32 AM 酪農現場

静岡県畜産研究所が、生乳生産の場では国内初の
ISO22000を取得して半年経ったので、先日、訪ねしました。

ISO22000は、従来のHACCP認証に比べて範囲が広く、
農業などの一次産品から運送など、フードチェーンに直接・間接に
かかわるすべての組織が認証の対象になっています。

詳細は現在作成中の弊誌8月号(7月20日発行予定)を
お読みいただくとして、同研究所でのアイデアを一つ。

穴をあけた塩ビパイプを両側に固定した角材をTMRミキサーの
混合場所の上に天井から吊るし、加水が必要な場合、
シャワー状に均一に散水しています。

原料草などがミキサー内で盛り上がってくる部分に水が加わるように
穴は真横に3ミリ径、10センチ間隔としていますが、
ホコリ除けにもなり、便利とのこと。

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